itomaのブログ

病気と戦って26年?、肝硬変と二度の肺癌からの生還

肝硬変について2

私の場合、肝硬変というのが分かったのは長期の海外出張ということで、念のために健康診断を受けたところ、血液検査で肝臓関係の数値がかなり悪いということからでした。医者から、肝生検を勧められ、肝臓の一部を切り取って病理検査したにもかかわらず、特定の原因は分かりませんでした。ウイルス性でないことは血液検査からもはっきり分かっていました。

ただ、私のように原因が特定できない患者もそれなりにいることは後に分かりました。数年経過した時に、かかりつけの医者からひょっとしたらナッシュではないかと言われました。しかし、これもそれと特定できる何かがあるわけではありませんでしたから、患者の私にとってはまったく意味がなかったわけです。ナッシュだからといって何らかの治療法があるわけではないので、患者側からしたら、単に病名が分かったにすぎないだけでした。また、私の場合はナッシュの可能性があるということであってナッシュと診断されたわけではありませんでした。

とにかく、肝硬変は現在の医学では治療法がない病気です。結局、肝臓が繊維化していく段階に達したのが肝硬変で、それが次第に広がり、やがて肝不全を起こして死に至る病ですから、繊維化を食い止める治療法が見つかることが患者の願いです。なお、肝硬変によって引き起こされる合併症については次の機会に話したいと思います。