itomaのブログ

病気と戦って26年?、肝硬変と二度の肺癌からの生還

人間は年齢とともに思慮深くなるのか?

 かつて私は年をとるとともに物事の良し悪しが分かるようになり、思慮深くなると信じていました。といってもそれを裏付けるような理由があったわけではありません。いわばそれが当たり前のことだと思っていました。

 ところが、そのことを否定するような世間をお騒がせするような出来事が近年頻発しています。例えば、今回の新コロナウィルス問題では感染した人が自宅待機するようにとの自治体からの要請を無視して飲食店などに出入りし、しかも陽性であることを吹聴して回っていたとのことです。その人の年齢が50代と聞いてあらためてびっくりしました。一般には最も分別のあるとされる50代ですから驚かずにはおられません。これに限らず中高年が世間を騒がす事例は枚挙にいとまがありません。

 記憶に新しいところでは運転がどう考えてもまともにできない高齢者が操作を誤り、親子を轢き殺した事件があります。これは上級国民という名前が付けられ、なぜ逮捕されないかが問題になりましたが、私が注目するのは当人の事故後の言動です。この人は社会的地位も高かったわけですから、世間的には最も分別のある人間のはずです。にもかかわらず、被害者に向き合うこともせずに過ごしているようです。

  中高年世代の私はこういう現状をみると恥ずかしくてなりません。もちろん、中高年世代が人口も最も多くなっているわけですから、犯罪者の数が絶対的に増えるのは分かりますが、それにしてもどうでしょうか。少し話は飛躍するかもしれませんが、中高年世代のだらしなさが日本社会の劣化につながっているように思えてなりません。

 前に書きましたように、それにしても最近の中高年は、と言われることがないように身を処していきたいと心に誓っています。

この二枚の写真はとある美術館内部から外の風景を撮ったものです。見事に借景を美術館作品に仕上げています。聞くところによれば、この借景を維持するために相当の資金を景観維持に注ぎ込んでいるとのことです。もちろん、ここに展示されている美術作品もかなり見ごたえがあります。

 ヒントは中国地方にこの美術館はあります。私は絵画鑑賞を趣味にしていますが、ここは大原美術館と並んでお勧めの美術館です。