itomaのブログ

病気と戦って26年?、肝硬変と二度の肺癌からの生還

樹木希林さんの残した言葉

彼女がテレビか何かで喋っておられた言葉が気になった。要するに、かいつまんで言うと、人間は熟してくると、つまり年取ってくると人間ができてくるというのは真っ赤な嘘である、と。私も齡重ねて66だが、まだ人間ができてきたとは少しも思っていない。むしろ、疑い深くなって人が言っている言葉をそのまま受け入れることができない。特に甘い言葉には裏があるのではないかとか、人を騙そうとしているのではないかとか、ついつい思ってしまう。若い頃はもっと率直であったし、人の言葉を信じることができた。

様々な経験したことで世の中そんなに甘いものではないということがわかったが、それによって明らかに人間は悪くなった。もちろん、世の中には私のような歳の取り方をした人ばかりではないだろうが、なんとなくではあるが、疑い深くなるのは仕方がないように思われる。それに明らかに日本社会は良い方向には向かっていないような気がするから、それが人の悪さに拍車をかけている。私の勝手な思い込みでなければよいのだが。