itomaのブログ

病気と戦って26年?、肝硬変と二度の肺癌からの生還

シルバーシートについて思ったこと

先日、仕事で東京に行った時のことだが、たまたまシルバーシートの前に立っていた。電車はそう混み合うほどではなかったが、席は埋まり立っている人がそれなりにいた。すると、私の前の席が空いた。私ももう高齢者の仲間入りしている(65歳以上をそう定義するとだが、これには私自身少し疑問)ため、座っても問題はないが、私よりも歳を召されている方が近くに来た場合は譲らなければならないので、そのことを考えて座るのを躊躇していた。そうすると新たに乗り込んで来た若い女性がスルスルと私の前をすり抜けて座ったのである。

これには正直驚いた。シルバーシートだからといって空いていたら座ってもいいのは当然だが、初老の男がその前にいるのに何の断りもなく、当然のように座るのはいかがなものだろうか?私も空いていたら、座るが、その前に人がいたら一言断って座る。それがマナーというものだろう。

若い女性がすべてそうだとは言わないが、しばしばシルバーシートに断りもなく、座る若い女性を見かける。慎しみ深いかつての日本女性はどこにいったのだろう。

このこととは直接的な関連はないが、やはり仕事で東京に出かけた時のことである。その時、私は腰を痛めていて杖を使わないと歩けない状態であった。仕事だから仕方なく出かけたのである。当然、東京だから電車や地下鉄に乗る。まあよほど運が良くない限り、席は空いていない。私はドアが開閉するところの手すりに寄りかかるように立っていた。中まで入ると、私の前の席の方に席を譲れと強要するみたいになるので、それが嫌だから手すりのところに寄りかかるように立っていたのである。すると、近くで座っていた中年の男性が私に座るように合図してきた。一度目は断ったが、二度目に言われた時はその申し出を受けることにした。その方の親切を無駄にしたくなかったし、断るとその方にもかえって迷惑をかけるようになると思ったからである。その後も電車や地下鉄、さらにはバスに乗るたびに席を譲られた。譲っていただいた方は決まって中高年の男性であった。

一度や二度ならともかく、計5回ほど譲られたのがすべて中高年の男性だったのには驚いたし、その中に女性がいなかったのも不思議であった。これがたまたまの偶然なのかは私には分からないが、中高年男性を見直すきっかけになった。自分もその一人だが、世間では痴漢で捕まったり、万引きでも多くなったということが言われていたので、心強く思ったのは間違いない。中高年男性もすてたものではないなと。

それに対して今時の若い女性は?、と思ってしまうのは私の偏見だろうか?