初老で、病を抱える身にとってこの暑さは正直つらいが、へこたれるわけにはいかない。熱中症にかからないように出来るだけ外出を控え、家の中でも身体を動かさないようにしている。多分、側から見ると怠惰な生活をしているように写ってもしょうがないが、長い夏を乗り切るにはこれも仕方がない。今回の集中豪雨で、後片付けに多くの年配の方がボランティアとして参加しているが、参加したくてもこの身ではどうしょうもない。ああやって元気に動いている方がとても羨ましい。

健康な方からすれば、何でそんなに身体がしんどいの？という疑問を持たれるかもしれないが、肝硬変という病気はとにかく何をしていなくても突然しんどさを感じることがある病気なのである。まして、普段より少しでも身体を余計に動かしたりすると、どっとしんどさが増す病気である。この辛さはなかなか表現し難いほどのものである。長時間、椅子に座っているだけでも苦痛を感じるし、長く立っているだけでもしんどくなる。それだけに思い切って身体を動かしたくなることがしばしばあるが、それは所詮叶わぬ夢である。