itomaのブログ

病気と戦って26年?、肝硬変と二度の肺癌からの生還

古き良き日本

あまり昔の話ばかりすると、今が嫌になるのでしたくないのですが、日本はバブル崩壊以降の失われた10年とか20年の間にかなりのものを失ったような気がします。一言で言えば、絆とか、連帯とか、といった言葉で表現されるようなものです。

東日本大震災の後、絆に代表されるような言葉が盛んに使われるようになったのはそうした言葉で表現される様々なものを失っていたからだと思います。そのため、あえて言葉に出して伝えないと益々それが失われていくという日本人の思いから東日本大震災をきっかけに使われるようになったのだと思います。言い換えると、絆に代表されるような温かい人々の繋がりがあれば、言葉に出す必要はなかったのです。極めて残念なことです。

でも、それに気づいて、絆のある社会をもう一度作り直す試みはとても大事ではないでしょうか。病気もそうですが、諦めてしまったら、それで終わりです。私の場合、何度も命の危機を経験しながら頑張れたのは諦めないという気持ちでした。それは社会の人々の繋がりを取り戻す際にも大事なことだと思います。それにしても樋口一葉研究は遅々として進みません。