itomaのブログ

病気と戦って26年?、肝硬変と二度の肺癌からの生還

二度目の肺癌

肺癌に二度罹る人はそう多くはないと思います。その稀な例が私です。これは職場の定期健診でレントゲンを撮った時に肺の一部に影があると指摘されてすぐさま癌センターを訪れました。早速、レントゲンかCTを撮られ、診断されました。なんと、職場の健診で指摘されたところはまったく異常はみられないということでした。ホッとしたのも束の間のことで、まったく別の箇所にあやしい影があると言うのです。


医者が言うには、たぶん腺癌であろうと。患部を切り取って調べたわけではありませんから、腺癌と決まったわけではありません。前の癌に比べて少し患部が大きいのと肝臓も前より悪くなっているので、胸腔鏡手術は無理だと言われました。残る手段は放射線治療しかありません。早速放射線治療についての説明を受けました。なお、前の癌との関連性はまったくないそうです。前の癌からかなり年数が経っていること、同じ肺であっても部位が離れていることなどで、再発ではなく、原発性と診断されました。

さて、放射線治療は確実に治ると担当医からは言われました。ただ、問題は後遺症です。いくつもの後遺症に悩まされるとはその時は予想もしませんでした。今から、7年前ほどのことです。実際、今も後遺症に悩まされています。まず、放射線を当てた箇所の皮膚がただれたり、変色するかもしれないということでした。しかし、それはまもなく消えました。次に肺炎に罹りやすいということでした。実際、しばらくして肺炎になりました。それから、咳が続くかもしれないとも言われました。実は今でもこの咳には悩まされています。特に季節の変わり目や家から外に出た時などには激しく咳き込むことがけっこうあります。しょっちゅうマスクをしています。それから、肺の一部が機能していないのか、息切れしやすいことです。普通の速さで歩くことは無理です。


今は癌センターには六ヶ月おきに通うまでになり、ほぼ完治したそうですが、レントゲンやCTをみる限り、白い部分しか写っていません。新たに白い部分が増えていないので、再発はしていない?ということで、完治したということなのか、私には分かりません。どうも放射線治療というのは私には疑問だらけです。まあおそらく癌細胞は肺から消えているのでしょう。自分でそのように納得させています。


結局、患部を切り取っていませんから、何癌だったのかは分からずじまいです。たぶん腺癌だったのでしょう。実は最近、二人の医者から妙なことを言われました。たまたま同じことを言われたのです。一人は高校の同窓生で医者をやっている者です。君のは本当に癌だったのか、少し疑わしいと。


それからしばらく経って肝臓でお世話になっている主治医からも同様にそれは癌だったのか、疑問があると。たまたまでしょうけど、医者から同じことを言われると私も本当に癌だったのかなと疑問を持つようになりましたが、それを調べる術はないので心に疑問を持ちつつ、病院に通っています。

次の写真も樋口一葉に関係するものです。

これは一葉が通っていた歌塾の先生である中島歌子の歌碑と彼女を祀っている神社の入り口です。